CASE STUDY事例紹介


官公庁・自治体向け事例
クライアント:千葉市経済農政局農政部

わずか1時間で100箱完売!?つくたべBOXの魅力とは?

公開日:2024.02.02
ご担当者様:千葉市経済農政局農政部 農政センター農業生産振興課
千葉市農産物の地産地消プロジェクト「千葉市つくたべ」

地産地消の推進2年目。地域の魅力を最大限に引き出すには?

市内農産物の消費促進事業における業務委託の成功事例として、柔軟かつ効果的な対応を行いながら市の課題に取り組んだ概要をご紹介。

「千葉市つくたべ」事業とは
改めて「千葉市つくたべ」とは、「千葉市でつくって千葉市でたべる」をコンセプトに、市内農産物の近距離消費拡大を目指す地産地消プロジェクト。市内の生産者が栽培するこだわり野菜を、市内の飲食店や小売店でおいしく食べられる取り組みで、「農業が近くにある豊かな生活」の実現を目指した活動のことである。

「WebやSNS運用も農産物の手配もできる」

新たなミッションが加わり、2021年から継続して「千葉市つくたべ」推進事業(2022年4月〜2023年3月)を担当することになった。入札案件であったが、我々を選定してもらえた大きな理由が2つある。1つは、Webサイトリニューアル、ECサイト構築、SNSを活用したWebマーケティング。(パートナー企業との協力とともに)これらの要件を満たす体制を整えることができたから。もう1つは、農政課が主体となる取り組みでもある「市内農産物」の取り扱い。点在する産地を巡回しながら農作物を集めて商品を作り、発送するところまでワンストップで実行できるところ。

「千葉市つくたべBOX」の販売戦略

「◯月1日、18:00〜、限定100個で販売を開始します!」
年間4回に分けて、市内の生産者から集めた野菜の詰め合わせBOXを、新しく構築したECサイトを通じて販売。販売に関する情報の告知方法は、市から年に何度か配信されている「市政だより」と、フォロワーに対するSNSからの告知、そしてホームページ内での告知。有料広告を使わずとも、市内で発行されるメディアを最大限活用し、さらには過去購買実績のある市民の方とも繋がっているSNSアカウントのプッシュ型の通知を行うことで、予定数の100箱が、あっという間に完売してしまい、期待以上の効果を得ることができた。

購買者への満足度を伺うためオンラインアンケート調査を実施した中で、「この商品を他の人に紹介したくない」という、一件ネガティブとも思える回答がでてきた。 ご期待に添えない内容だったのかと不安に思ったが、よくよく理由を確認すると、「多くの人に知られると自分が購入できなくなってしまうかもしれないから」とのことで満足しているからこその、コメントをいただいた。年間4回の販売を行ったが、トータルで見るとリピート購入が約14%。市内生産者に対する継続的に応援したいと考える市民が多くいることも、発見できた。

大手料理教室企業とのコラボ企画の実施

「作って食べる(つくたべ)」を購買者にリアルタイムで届ける手段として、大手料理教室の企業とのコラボ企画も実施した(※別途販促プロモーション費用必要)。「食」の情報を届けるにあたり、毎日の食卓を守る世代にダイレクトにリーチし、楽しく料理をしながら、食材のことを学び、地産地消の取り組みに応援につながる。出来上がった料理を食べた家族は笑顔に、改めて自分たちの地元の農家さんが作った野菜を食べる機会を創出する。といった、仕組みと仕掛けを用意した。 普段スーパーでいつでも購入できるアイテムを使ったレシピを調理するのはカンタンかもしれないが、その時期にだけ収穫ができる、旬の野菜を使って調理ができるよう、レシピを考えて、千葉市から都内の撮影スタジオに野菜を調達し、オンエア前に新鮮な野菜を送り届ける。といった、仕入れ・出荷の手配も含めた施策で、無事にInstagramを活用したオンラインレッスンが実現できた。

カタログ・チラシ用の商品撮影、オンラインでのレッスン放送時も、現場に向かい、進行フォローを行う。

ホームページのリニューアルで情報の整理と最適化。

千葉市つくたべHPより、「つくる人」ページTOP
千葉市農産物の地産地消プロジェクト「千葉市つくたべ」

「なぜリニューアルをするのか?」我々は、目的や課題に向き合い、再構築の方向性を固めるためのディスカッションを重ねていった。 

  • 訪問してくるユーザー(お客様)にとって、見やすい、探しやすい、使いやすい  ホームページであるべき。
  • 市が発信したい情報が正しく届けられるよう、最適なカテゴライズを行う。
  • 継続的に更新される新しいコンテンツを設け、市民以外の人にも市内農産物のことを  知ってもらうべき。

そんな議論を繰り返しながら、見た目のデザインの刷新だけではなく、情報整理と利便性を意識したホームページに生まれ変わった。

HP更新前後のビジュアルイメージ比較。画面サイズ・バランス調整とともに、スマホでも読みやすく、 レスポンシブ対応も行う。

SNS活用で地域の魅力を発信

コンセプトでもある「作って食べる(つくたべ)」を紹介していく役割として、SNSアカウントを活用している。さまざまなSNSアカウントがある中、発信するアカウントを増やすことはカンタンだが、まずは目的と一致しているか、課題解決につながるかを双方に認識を合わせて、適切なものを選択していった。発信していく情報は、地域のイベント告知にとどまらず、地域内の消費につながる情報や、「千葉市つくたべ」に関わる人達の情報発信も行っていった。市の職員とともに、地域で農産物を愛情込めて栽培している生産者の圃場や、市内の野菜や果物をつかったメニューを展開している飲食店の店舗へ向かい、取材と撮影を行う。それぞれの想いや願いを聞き、記事を通じて読者に届けることを心がけていった。なお、SNSでの情報発信とともに、ホームページでも取材記事として展開している。

厳選した3つのSNSアカウントを運用。ビジュアルイメージをつけ、ハッシュタグを埋め込み。市の担当者 向けに、事前に原稿内容の校正・確認を行い、了承を得てから配信。

「千葉市つくたべ」を推進するための販促物

同梱品目の選定、調達、見本商品の撮影、編集等の事前準備から、仕入・梱包・発送までワンストップで実現。

オンラインに限らず、オフライン媒体の制作物についても、仕様に記載された情報をそのまま作るのではなく、見た人・買った人・もらった人が嬉しい、役に立つと感じてもらえるよう、一つ一つの販促物にも、刷新する理由、追加する情報の意味や役割を理解してもらいながら、製作を進めることができた。

    事例紹介

    地域の特産品を活かした販売戦略やSNSの効果的な活用など、市民の共感を得るための実践的な手法、成功事例について、詳しく聞きたい方は、ぜひベジタスグループまでご相談ください。

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